【私たちの考え方】
 「あんこの魂」とも言える羊羹は、もともと羹(あつもの)と呼ばれる中国から伝来された羊肉のスープで、冷めると肉のゼラチンで固まる、煮こごりのようなものでした。
が、鎌倉時代から室町時代にかけての当時の日本では肉食を禁じられていたため、羊肉のかわりに植物性の小豆を用いたものが羊羹の原型とされています。見方を変えれば、日本発祥の食べ物でもあるわけです。

日本という風土の中で育まれたもの。餡(あん)は幾世時代を生き抜いてきました。
消えることなく受け継がれてきた伝統ととらえると、餡を通して日本の風土や日本の食を見直すきっかけづくりができないかと私たちは考えます。

孤高の陶芸家・板谷波山(はざん)の生涯を描いた映画「HAZAN」のワンシーンにこんな趣旨の言葉が出てきます。
「伝統とは古い事を繰り返すことではない。因習を突き破ることだ」と。
「今日よりも明日」と、進化を求めて品質に対する研鑽を続けるとともに、古きよきものと新しきよきものとの融合。
私たちが追求していかなくてはならないものと感じます。


【大分製餡の信条】
1. 国内産小豆のみを使用します!
日本国内産だから安心と言えない時代。わたくしたちは、直接生産者に会って確認し、お客様が安心して購入できる商品をお届けします。

2. 地元、大分県産の素材を積極的に取り入れます!
大分県は国内有数の天然水の宝庫。
餡の種類に応じて、大分県日出町の湧水と大分県阿蘇野(あその)地区の日本で珍しい天然の炭酸水を使用しています。

3. 着色料、保存料、漂白剤等の添加物は一切使用せず、オール無添加!
だから当社の賞味期限は通常お見かけするタイプより短いかもしれません。

4. 昔ながらの手作り製法!
あんこ練り全てを機械に頼りません。時間は少しかかりますが、手作りならではの優しい風味の餡に仕上がります。

5.「オンリーワン」のあんこをお作りします!
 当社は従業員数名の小規模会社ですので、柔軟な対応が持ち味です。だからこそ少量からでもお客様のご要望に応じて、お好みのかたさや甘さの餡をお作りします。